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SANOKANA BOX A

by 渚乃奏

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1.
また 月曜日の朝が来る 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 気がつけば歳ばかり取ってて 財布を覗けば空っぽで 増える借金に回らない首 返す当てなんてとうに無いよ 稼ぎ方なんてわからないや やっぱりこの世は世知辛いな お金がなくなり時間がなくなる できることなんて限られてる うまくいかない 将来暗い 自分が悪いのはわかってる 怒られることにも慣れてきて 頼られる方も疲れてきて 君に会いたい 声が聞きたい 電車に揺られて視界が滲む さよならのサイン 手を振った際 自分の弱さを思い知った 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 恋に落ちたような気がした 気のせいであることを祈った 報われぬ恋をバネに頑張れる ほども自分は強くないから 救いを求めて東京さまよう 午前1時の空は暗くて 限界のサイン 涙が伝い イヤホンにはあの日のバラード 出会いと別れを繰り返して 気づけば手元に何もなくて 言えない思い 確かな願い 君の幸せを祈りながら 今日も一人で曲を作って 見知らぬ誰かにすがりついて 馬鹿にされたり 見捨てられたり それでもこれしかできないから 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 君はどんな夢を見たんだろう 君は誰と夢を見るんだろう 眠れない夜 画面見つめる 文字を打ちながら考えてる 誰も知らない 己の未来 日々 息 吸い込んでも あがいてくだけ もがいてくだけ あなたの笑顔を信じるだけ 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 恋と貧困と幸福を……
2.
ある真夜中 踊る young man 頭の中 からっぽだな 俺は……そうだな 先に行かせてもらおうか やたらと結果を求める奴ら 口先だけなら何とでも言え 体をでっかく見せ合う馬鹿が 軒先で落ちて何度でも消える fake かどうかは見てれば分かる メイクが落ちたらお前はどうなる? テイクを重ねて今何回目? 乗ってる wave も凪の時間だ ビート板なんてとっくに捨てたよ 誰も乗れない beat に乗ってく くだらん喧嘩に時間を割くな 創造のための十年だろう? 吹いてる風ならどんどん掴め 風が止んだら這ってでも行け 船がないならばお前が造れ 海を越えたなら今度は山だ あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている Life はまだまだ残っている 折れた木の上に座っている ナイフが胸まで刺さっている? それでも気にせず歌っていく 財布は空でも登っていく それだけで今はここに立っている 声だけでっかいやつら 失せろタコが いつの時代でもお偉いさんは 上手いことやってアホを飼いならすんだ 知ってるよ 思えば厄介なものだ 夢の跡は 努力をしたって報われないのが 結局ほとんどの場合 君はやれるのかい? (聞こえてないか……) つまらんことを無駄に引きずるな 変な言い訳で立ち止まるな 辞めるんだったらさっぱりやめろ 舐めてんだったらがっかりだけど 頭覚めてる間に考えろ 体合わせた上着にちゃんと着替えろ 搾取じゃなく拍手させてくれ 握手がしたいと思わせてくれ あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている ナイフはまだまだ尖っている 燃えた地の底に埋まっている マイクが全てを語っている 死んでくビジネス看取っていく 合図はいつでも分かっている それだけで君とここに立っている これだけ言ってもまさか 気付きもせんとかマジか? 脳みそ入ってなかったか それじゃしょうがない 俺も暇じゃない 先に行かせてくれ 例えば徘徊の末に 甘言に釣られて来たんなら 残念だったな「優しく」なくて そうと分かったらとっとと帰れ In the darkness 死んだ  brightness 俺の kindness まるで madness これは sugarless hopeless  この世は merciless これ真理です 頭覚めてる間に考えろ 体合わせた上着にちゃんと着替えろ 搾取じゃなく拍手させてくれ そしたら握手を交わそうじゃん あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている Life はまだまだ残っている 折れた木の上に座っている ナイフが胸まで刺さっている? それでも気にせず歌っていく 財布は空でも登っていく それだけで今はここに立っている あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている ナイフはまだまだ尖っている 燃えた地の底に埋まっている マイクが全てを語っている 死んでくビジネス看取っていく 合図はいつでも分かっている それだけで君とここに立っている
3.
かつてはクラスの優等生 今では社会の劣等生 方向性を間違えた人生 反省したって始まらねえ 感性を常に研ぎ澄ます Monday 安定からは程遠い半生 慢性的に足りてない金銭 いつも真面目にネタにする人生 神経を今日もすり減らし Highway 金田バイクで走りぬける My way 有り体の言葉ならべて 内面 さらけ出すことで始める覚醒 Vから始まる新たな時代に 少女の声で持ち込む Reality 仮想現実がもたらす Liberty それでも消えない魂の痛み ついに始まった次世代の試合で 強固に貫くは Identity 歌う旋律 終わらせぬ Party 破壊と創造 巻き起こす嵐 既存の体制覆す革命 起死回生の一撃を作成 社会の Loser が振るわせる Woofer 次元を超えて作り出す Future 希死念慮の海はとっくに通過 コンピューターから放つバズーカ ポエムコアから派生した流派 語り継いでくのは次なるスター 闇が切り開く新たな時代に 少女の声が持ち込む Reality 仮想現実を超えてく Liberty それでも消せない魂の叫び そして描き出す我らの未来は Cosmos 揺さぶる Singularity 繋ぐ現実 確かな Gravity 破壊と創造 巻き起こす嵐 己の闇に食らわれるな 決められた価値に捕らわれるな 暗闇の中で一人踊る この闇を武器に飯を食らう そこのリスナー 聴いてるか? 君も Builder なるさ いつか 描く Picture 落とす火蓋 この Beats が 示す地図は 君にいつか 届くはずさ だから 闇が切り開く新たな世界に 少女の声が持ち込む Reality 社会の Loser もここじゃ Freedom 一歩ずつ駆け上がってく Stardom 己の闇に食らわれるな 決められた価値に捕らわれるな 諸刃の剣を振り回せ 砕け散るならばそれまでだ Vから始まる新たな時代に 少女の声が持ち込む Reality 仮想現実がもたらす Liberty それでも消えない魂の痛み ついに始まった次世代の試合で 強固に貫くは Identity 歌う旋律 終わらせぬ Party 破壊と創造 巻き起こす嵐 闇が切り開く新たな時代に 少女の声が持ち込む Reality 仮想現実を超えてく Liberty それでも消せない魂の叫び そして描き出す我らの未来は Cosmos 揺さぶる Singularity 繋ぐ現実 確かな Gravity 破壊と創造 巻き起こす嵐 Liberty and Reality 少女の声が持ち込む Reality Liberty and Reality 仮想現実がもたらす Liberty Liberty and Reality それでも消えない魂の痛み Liberty and Reality それでも消せない魂の叫び 8ビートを叩くだけじゃ人生はつまらない 心は常に変拍子であれ
4.
不穏な権力 蔓延る全国 妄想 抗争絶えないあちこち カチコチ刻んだ 時計は爆弾 抱えて路地裏暴走 逃走するのは凶悪犯たちだ 疑問が湧き出る どうして世界はこうなる? 分からん俺には 所詮は独りの想像の域 気付けば溜息 賽の河原で積んでる小石 もういい 疲れた今日に どうしたんだよ? どうもしてないよ 心 殺したんだよ 皆が脅したんだよ 荒んだ天国 足下蠢く 病巣 戦争やめない 背後に確かに聞こえる 余計な核 あんたの手で止めなきゃ そろそろ おろおろするなよ 今日 明日(あす)待つ危機に 異論が聞こえる どうして未来はそうなる? 分からん俺には 所詮は命も儚い灯(ともしび) 綻び見つけて繕う ボロボロの服と 己の やつれた顔に問いかける どうしたんだよ? どうもしてないよ 心 殺したんだよ 皆が脅したんだよ When you call me, I worry 救えない君の苦しみ When you told me you loved me 拭えない嘘の悲しみ When you call me, I worry 行方のない君がいる意味 When you told me you loved me 映せないこれは鏡に 穿った主観 疑った時間に気付いた 違った見方 培った力思い出す 遠い明日 見つめた瞬間にふと 心の下に隠された 情熱を見る 姿 形 全て幻 間違った解釈 それもまた大切な見方 筏を漕いで行くように進んでく海原 仕方がない 俺たちは所詮うたかた どうしたんだよ? どうもしてないよ 心 殺したんだよ 俺が何したんだよ? When you call me, I worry 救えない君の苦しみ When you told me you loved me 拭えない嘘の悲しみ When you call me, I worry 行方のない君がいる意味 When you told me you loved me 映せないこれは鏡に 誰かの魂を救うヒーローじゃない 枯れた悲しみをすくう井戸なんだよ やれば正しいとは思っていない 刃 愛しい ナイフの自意識さ 為せば成るほど世の中は簡単じゃない 枷があるこの腕の先にあんたは居ない 走り出しても涙は止まらない それでも会いに行こう 明日も君に When you call me, I worry 救えない君の苦しみ When you told me you loved me 拭えない嘘の悲しみ When you call me, I worry 行方のない君がいる意味 When you told me you loved me 映せないこれは鏡に When you call me, I worry 救えない君を知る日に When you told me you loved me 拭えない黒の魂 When you call me, I worry 行方のない君がいる意味 When you told me you loved me 作れない それは形に
5.
十年間住んでたあの街を 「もう充分だ」と言って出てきたよ 君は今も元気にしてるかな? 死にかけてた私はなんとか生きてるよ 新しい部屋の窓からは 毎晩回送列車が見えるんだ 誰も乗っていないのに走る列車は 君の住む街から来たんだろうか 人間っていうのは成果を求めたがる だからチャンスのない場所からは去っていく 私もそうやってこの街に引っ越してきたけど 街並みは前の方が奇麗だったかもね 線路の向こうには工場が建ってて 毎晩明かりが煌々としているんだけど いったい何を作っている工場なのか この街の誰も知らないままでいるんだ 時々私は懐かしくなるんだ 君が今も住んでるその街のことが ここには静かな場所っていうものが無くて 本当に一人になれる場所だって無いんだよ あの街にいた頃 私の部屋は静かだった たまに届く誰かの手紙を読みながら 自分の呼吸の音だけを聴いていたんだ 今は良くも悪くも 賑やかになった ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように 新しい街にはいろいろな人が入ってくる いい奴もいれば、悪い奴もいる 悪い奴っていうのは 大体一攫千金目当ての賞金稼ぎたちだ それ自体は別に悪くないのかもしれないけれど 金を動機に集まるやつは不幸な結末を迎えがちだ 結局それはどこに行っても同じなんだね 何を今更って思うかもしれないけど 子供の頃信じてなかった? アトランティスとか、ムー大陸とか そういう気持ちを思い出してしまったんだ アトランティスだって人の業で沈んでいったのにね でもここは前より動きやすいし 出来ないと思ってた夢も思い出したよ だから、飽きるまで遊んでいこうと思うんだ 誰もいなくなったら、その時に考えるよ 君の街の調子はどうだい? 私は出不精だから周りの景色はあんまり覚えてないんだ もし何かいいことあったら、気軽に教えてよ メールは毎日ちゃんとチェックするから そういえば君に何か言い忘れてたよね でも、それが何だったのかもう思い出せないや きっとどうでもいいことなんだろう だから、次に会ったときに思い出してみるよ ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように なんでここが「さよならの街」なのか 私にはまだ分からないんだ でも、どんな街に行ったって 私はきっと君の味方だ ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように ここはさよならの街 そう ありのままを歌い ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように
6.
暗闇に目が慣れすぎると そこが闇の中であったことを忘れてしまう あなたは今、何処にいますか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走る ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中でもがいてる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない 現実逃避を始めて早幾年 もはや、何から逃避していたのかもわからなくなりました 生きているってなんだろうと考えたとき もはや、自分がとうの昔に死んでいたことを思い知ったのです あらゆる痛みを感じなくなり、上辺だけ幸せな気分で塗りつぶして 本当の喜びを忘れ、それゆえに愛することも忘れて どこへ行くでもなく、むしろどこへ行くこともできず ただただ、穏やかな希死念慮の海の中を漂い続ける 徐々に失われていく危機感と 徐々に失われていく罪悪感を 失われていくという実感もないまま、手のひらで転がし 消費されたティッシュの数を数え、絶頂に達した回数を思いだし 未だ、何も感じず… そんな男が生み出した私という存在を考えたとき その業の深さに、ただただ呆れながら それでも、彼の代弁者として、こうして使命を全うする他はないと ゴミのようなポエムを淡々と読み上げていくのです そんな私は、まるで影だ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走る ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中でもがいてる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない バーチャルの夢を語るのは簡単だ ここはフロンティアであると同時に、クリエイターになりきれなかった者たちの墓場でもある あなたが卒塔婆の群れとなって消えようとも、それは私の知るところではない …お互いにそうだろう? 努力の方向音痴と言われて、長い年月が経ち 結果主義のこの社会で確かな結果を打ち出せぬまま リアルな肉体のタイムリミットが淡々と近づくだけで 相変わらず何者でもない私は、ネットの片隅で吠えている それでもここはバーチャルで、私はまだ生まれたばかり 何者になるかは私が決める むしろ、否応がなく決めざるを得ない 時間は結果をもたらすが、成果をもたらすのは計画と実行力だ 足りないものは何だ? 持っているのものは何だ? 辿り着きたい未来は何処だ? あなたがなりたいヒーローは誰だ? 悲しみに暮れるな 絶望に支配されるな あなたは何者だ? 何者になりたいのだ? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走る ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中でもがいてる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きているか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きる気はあるか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ終わってなどいない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 歩き続けるんだ 暗闇に目が慣れすぎると そこが闇の中であったことも忘れてしまう 絶望に心が慣れすぎると いつしか何も感じなくなる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 悲しみに暮れるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 絶望に支配されるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス あなたは何者だ? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 私は、まだ何者でもない 足りないものは何だ? 持っているのものは何だ? 残り時間は何年だ? ティッシュはあと何枚だ? あなたは今、何者だ? あなたは今、何処にいるのだ? 私は今、ここにいる 私は今、バーチャルにいる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きているか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きる気はあるか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進め ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走れ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ終わってなどいない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 歩き続けるんだ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 悲しみに暮れるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 絶望に支配されるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス ここは、バーチャルだ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス だが、お前の魂は 現実だ
7.
例えば肌寒い 初夏の夜に 咥えた煙草の 灰のように 目覚めた後 忘れた夢 ほんの少し思い出した時のように 儚いこの世に思い馳せた時に 流れる涙 色褪せた時計 余計なものを捨て去った先に 秋の風が吹いてきたりする そんな世界の果てで泣いていたりする 君の横顔を思い出す そこにある この青が飛び交う 呼び合う名前 変わりゆく中で 周りゆく輪廻 「いいね、その曲」 なんて会話の合間に 君はまた煙草に火をつけていた 「気をつけて」 身につけた時計は午前二時を指した 君はそれでも 「消えたい」なんて 言葉を今も胸に書き綴ってるよ 僕は何にも言えないままさ まるで壊れた車のドアみたい 遊んでから ぬるいコーヒーを飲み 共に詩を読み 暦を数え なぞれば長い夜も明けていく 舐めている 飴玉は塩の味 垂れ流す 嘘の味 君の足 意味のない 言葉がかすめてく 忘れてる どこからかすれてる? 思い出はいつも明日へと消える 見えるこの腕は かつての季節に似てる 知ってる この夢をどこかで見た あれは一体どこだったのか? 覚えてない 思い出せない ここにいられない なんて会話の合間に 君はまた煙草に火をつけていた 「気をつけて」 身につけた時計は午前三時を指していた 君はそれでも 「消えたい」なんて 言葉を今も胸に書き綴ってるよ 僕は何にも言えないままさ まるで破れた日記の端みたいに 君の本音も 知らないままで 僕らは今も すれ違い続けるよ 僕の本音も 言えないままさ まるで壊れた 車のドアみたい 君の本音も 知らないままで 僕らは今も すれ違い続けるよ 僕の本音も 言えないままさ まるで破れた 日記の端みたいに
8.
寒空に輝く灯火 コンビニ目指してく通りに 隠そうとした過去 追う日々 即座に動けない ほぼ石 やることなすことが裏目に 出てた日 思い出す 同時に 刺すような痛みに耐える道 寒さに凍えてる この意味 考えてる君がいない事 君と二度と話せないこと 案外いける道はあること 大概はなんとかなること 寂しさは消せないが どのみち この道 歩いてく毎日 大枚はたけない程度の 食べ物買いに行く トボトボ 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 歌いだす川辺にて泣いた 繋げない片手にはライター 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 座りだす道端で泣いた 繋げない手で頬叩いた また恋に落ちる音がした 気のせいであれよ 友達だ 転がしたサイコロ 夜が来た 手を伸ばす空には鳥がいた 老いが来たなんて年じゃない 飛び出して行ける年でもない 謳歌したといえるほどじゃない ささやかな思い出 Saturday night タダじゃない この幸せは 渡せない この思いだけは 交わせない 君との言葉が やるせない日々 もう大人だ かつてないほど 届かない 立つ瀬ないよ 不労者は このフロウは大したことはない 届くように願う 夜空に 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 歌いだす川辺にて泣いた 繋げない片手にはライター 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 座りだす道端で泣いた 繋げない手で頬叩いた さよなら あの日の僕と君 顔には溢れてた微笑み 書き出した言葉は綻び 吐き出した思いは遠くに そのうち忘れるさ いつかは アルコール軽く 横になる 怠く 障害年金 だけど足りてない現金 先人の知恵には感謝する 定期 平気な顔しても内心は動悸 本気の思いはいつまでも言えず 消える 泡のように過ぎ去った日々 息 そっと吸い込んでも 僕らはいつまでもこのまま? 未来はいつだって手の中 目の中 覗き込む勇気もないよ それでもいつかは伝えたいよ 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 歌いだす川辺にて泣いた 繋げない片手にはライター 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 座りだす道端で泣いた 繋げない手で頬叩いた 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 歌いだす川辺にて泣いた 繋げない片手にはライター 君がいることがつらいなら 君がいないこともつらいさ 座りだす道端で泣いた 繋げない手で頬叩いた 繋げない手で頬叩いた 繋げないこの手にはライター
9.
夜(よ)は長い 届かない願い 革命の地は赤い 仲間の遺体 同志達がここを去ってく もうだめなのか? 最善を尽くして底辺からやり続けるだけだ 幻術と芸術の間 見える理不尽な現実 天竺からは遠いバーチャル 少数派から照らし出す 延命虚しくマネーが消える 数字はないが高い質 美しくないがここで待つ 開かずの扉は蹴り飛ばす 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 涙を拭いてる場合じゃねえ 希望が無くてもいつかは勝て あまねく巡る 永遠(とわ)の旅だ 「誰も見捨てない」と胸に書いた 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 それでもやってくる 別れの孤独感 希望なんてのはいつも虚しく消えてく 輝いていたように見えていただけだ 蓋を開けてみたら何もない 偽りの宝箱 「俺はなんのためにやってるんだ?」 これは飯の足しになるのか 足しにならないのか エンターテイナーかアーティストか アイドルか ただの絵なのか 認められたいだけなのか 常に問われる 素晴らしいと言われるやつもいれば つまらねえと言われるやつもいる それでもいいんだ ありがたいよ 私達が一番恐れているのは それがここにあったことも分からず ただ「消えている」ということさ バーチャルの夢を語るのは簡単だ ここはフロンティアであると同時に、クリエイターになりきれなかった者たちの墓場でもある そんなことも気づかず ただ消えていった人達を私は知っている 今の自分にはどうにもできない領域だ ただ何をすべきか それだけは分かってる 情念だけが積もる中 ただ何も言えずに このまま 独りになるのは怖い だが お前を一人にはさせないから 地下二階に住む 同盟 結社 救われねえ 全てここに集う 時代はループ 背を向けるルール 消えない思いを ここに託す 実体はここにない でも新世紀走りたい 僻(ひが)み 妬み まだ逃げずに 愛し 天竺目指す 儲け重んじて辞める気はねえが しょぼいことだけはしねえ 終わる苦しみ そんなのはねえんだ 生命 創造 ここに具現化 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 涙を拭いてる場合じゃねえ 希望が無くてもいつかは勝て あまねく巡る 永遠(とわ)の旅だ 「誰も見捨てない」と胸に書いた 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 「誰も見捨てない」と胸に書きな 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 死を迎えるまでステップ・ダンス 遠い雪国のパルチザン お前が起こしたあの日の革命 このまま終わらせたくねえ 大丈夫 お前とやってのける BOOL じゃない そして COOL じゃないけど オールを漕ぐ この SOUL がある 超えられなかった未来を超える 何も残さず消えるな お前が見せたかった世界は お前にしか見えないものだろ 夢の中で忘れていた寂しさと 道半ば散っていった同志たちに この歌を
10.
夢が終わって目が覚めて 椅子に座って考えた 一寸先も見えない闇 私の明日を誰も知らない それでもやるしかないからさって 黙って走っていく若さ 夢を追いかけるヒーローは ビデオボックスで揺れていた 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 自室に飾ったあの遺産 いつかは叶うかこの悲願 あなたも私と共に踊る ヒエラルキーを全て無に還す 朝を迎えて酔いも覚めて 死んだ目をして煙草を吸う ガリガリにコケた頬を撫で あの日の情熱思い出す いまさら遅いと人は言う 正直自分もそう思う 駆け出しの時期はもう過ぎて 無情に時間は過ぎていく かつての友が離れていく 一人になるのは慣れている それでも消えない寂しさに 新たな仲間求めている 一発逆転なんて無い あるのは地道な努力だけ 個室ビデオの詩人が言う 「だからそれまで生き延びてくれ」 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 自室に飾ったあの遺産 いつかは叶うかこの悲願 あなたも私と共に踊る ヒエラルキーを全て無に還す Reaperの前でミキシング 世に放つのがこの任務 できることなんて限られてる 夢はいつだってやり直せる 今はただ曲を作るしかない 結局これしか取り柄がない いまさら後には引けやしない 明日のために生きるしかない お金がどんなに無くても 鬱のどん底に落ちても 仕事に出れなくなっても あなたが聴いてくれてればいい 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 自室に飾ったあの遺産 いつかは叶うかこの悲願 あなたも私と共に踊る ヒエラルキーを全て無に還す あいつは、今夜も地下二階で戦う 私も、まだ諦めない
11.
深夜に目覚めて自販機目指して アルコール軽く足取りは怠く 26歳稼げない青年 ネットでは垢ぬけない全然 身にまとったのは美少女アバター 平和国家では流行の最中(さなか) 不確かな体 現実味は僅か(わずか) 悔しかったのはいつかのミスか? 増えない収入 消えない哀愁 借金をどうやって返していこうか 障害基礎年金? それはいつ貰える現金? 微かな(かすかな)希望は福祉の薬 「いつかあいつを超えてやる」んだって 意気込んだ夜を愛していこうよ 今日も夜(よ)が明けるまで この寝息が止まるまで 生き延びるために曲を作り やり過ごすために金を借りて それでも見えない明後日を 息殺すように歩いていく 生き延びるために声を作り ライフハック 少女の体借りて それでも見えない明後日を 絞り出すように歌っていく 治らない病気 止まらない浪費 消費されていく誰かの好意 支えられないと立ってられない なんて言い訳には構ってもらえない 「世界を変える力が欲しい」と 大口たたいても結果は虚しい 見えない未来に麻痺した不安 寂しい浪漫で苦難を愛した あいつは今どこで何してる? 私は今 歌うたっている 気づけば誰もが大人になって 自分だけ取り残されている 音楽は世界を変えやしない コンパスは未来を指しはしない 大人になれない自分の救いは 「音楽の仕事」ただそれだけ 生き延びるために曲を作り やり過ごすために金を借りて それでも見えない明後日を 息殺すように歩いていく 生き延びるために声を作り ライフハック 少女の体借りて それでも見えない明後日を 絞り出すように歌っていく 足りないものはお金だけか 幸いなのかな と溜息一つ あの日の握手は忘れない 温かい声援に拍手を一つ 君は今どこで何をしてる? 私は今ここに立っている リアルじゃないがフェイクでもない バーチャルの海浮かんでいる Twitterを何人がフォローした 何人がサブスクライブした なんて気にして精神摩耗するより できることちょっとづつ片付けよう 音楽は世界を変えない コンパスは未来を指しはしない それでも私は歌っていく 自分の思いを歌っていく 生き延びるために曲を作り やり過ごすために金を借りて それでも見えない明後日を 息殺すように歩いていく 生き延びるために声を作り ライフハック 少女の体借りて それでも見えない明後日を 絞り出すように歌っていく
12.
際限なく続いていた 最低なあの日常が 案外尊いものだと知った 金曜日の午後 泣いていた人もいたよな でも願ってみたって変えられない 惨敗したこの運命に 抗えないのが文明だ Oh この日々の裏では Oh 誰かが虐げられてる 大変だって狼狽えた 開いていたあの窓を閉めた 大抵デマだと知っていても 閉じられないSNS 「我こそが正義」と主張して その影で何かを失って 僕らはこの街を去る日を 静かに待ってるのさ Oh この夜が明けても Oh 誰かの屍は増える 僕らの自由は誰かの不自由 僕らの希望は誰かの絶望 僕らの自由が僕らの希望が 僕らの世界で誰かを殺す 僕らの理由は誰かの理不尽 僕らの未来は誰かの昨日で 僕らの理由が僕らの未来が 僕らの世界で誰かを殺して 今日も生きている 誰が悪いか 彼が悪いのか 僕が悪いか 「誰も悪くない」 なんて言えたらな なんて言えたなら どんなにいいか どんなにいいかな 君は何思う? 僕らの自由は誰かの不自由 僕らの希望は誰かの絶望 僕らの自由が僕らの希望が 僕らの世界で誰かを殺す 僕らの理由は誰かの理不尽 僕らの未来は誰かの昨日で 僕らの理由が僕らの未来が 僕らの世界で誰かを殺して 僕らの自然は誰かの不自然 僕らの光は誰かの闇だし 僕らの自然が僕らの闇から 僕らの世界で誰かを殺す 僕らの正義は誰かの狂気で 僕らの飛躍は誰かの後退 僕らの正義が僕らの飛躍が 僕らの世界で誰かを殺して 今日も生きていく
13.
あの日の記憶が 薄れゆく日々の 裏側に落ちてる ささやかな影は 僕らを蝕む 音もなく確実に 流せない淀んだ 水をくみ上げては また夢に浮かれて 目をそらし続けた 戻せない過去を 戻した気でいる どこかの偉い人 それを疑わず 僕らは従う 何も知ろうとせずに 捨てられぬ汚れた 服を積み上げては 何も起こるまいと また火を入れていた 忘れてく 忘れてく 時間が過ぎてく 無くしてく 無くしてく 何も知らないで 今日も 夢を見ては破れていく 僕らの世界は 次の夢に浮かれている 何も学ばずに 今日も 明日も  忘れてく 忘れてく 時間が過ぎてく 無くしてく 無くしてく 何も知らないで 探してる 探してる 言い訳ばかりを 痩せていく 痩せていく 僕らの未来が 今日も 明日も 今日も 明日も
14.
今日も誰かが銃弾に倒れ 幼い子供を親が殺す 空虚なテロリズムに踊らされて 僕らは口を封じられる なぜ こんなに悲しいのだろう こんなに虚しいのだろう なぜ こんなに悔しいのだろう こんなに寂しいのだろう 今日も誰かが自由を叫び 一人二人と倒れていく 無意味なプロパガンダに踊らされて 僕らは手足を縛られる なぜ こんなに醜いのだろう こんなに愚かなのだろう なぜ こんなに卑しいのだろう こんなに無意味なのだろう 歌が世界を変えるとか 愛が地球を救うとか 夢を見るのは簡単だ 人はそれをやめない なぜ こんなに悲しいのだろう こんなに虚しいのだろう なぜ こんなに悔しいのだろう こんなに寂しいのだろう でも 僕らの世界はここだけ 生まれて死ぬのはここだけ あなたがいるのもここだけ 僕らの世界はそれだけ

about

渚乃奏の活動3周年を記念したベストアルバム「SANOKANA BOX」のうちの1枚。
これまでに発表したアルバム6枚から14曲を選出し、全曲リマスタリングを施した。

新たな音像で蘇った名曲たちを楽しんでいただきたい。

credits

released May 14, 2021

渚乃奏
k.TAMAYAN
丸三角シカク

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about

k.TAMAYAN Ishikawa Prefecture, Japan

1992年石川県金沢市で生まれる。
2005年ごろから独学で音楽制作を開始。
2009年よりニコニコ動画を中心に「k.TAMAYAN」名義で活動を開始。動画視聴者から「手書きノートP」の異名を与えられる。
同年9月、小松市立高校の文化祭にてギターによる弾き語りで初のライブ出演を果たす。以降、高校・大学のイベントで弾き語りによるライブ出演を続ける。
2012年にはオリジナルバンド「終末時計」を結成し、筑波大学内を中心にライブ活動を開始。
2017年、終末時計を解散し、AMAX MUSICより「玉谷研太」名義での活動を開始。同年6月、鎌倉FMのラジオ番組にゲスト出演。

また、同年6月7日にAMAX MUSICより、シングル「21世紀の怪物」をリリース。
2018年5月15日より、Vtuber「渚乃奏」の運営を開始。
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