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旧​世​紀​の​残​像

by 渚乃奏

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1.
ある真夜中 踊る young man 頭の中 からっぽだな 俺は……そうだな 先に行かせてもらおうか やたらと結果を求める奴ら 口先だけなら何とでも言え 体をでっかく見せ合う馬鹿が 軒先で落ちて何度でも消える fake かどうかは見てれば分かる メイクが落ちたらお前はどうなる? テイクを重ねて今何回目? 乗ってる wave も凪の時間だ ビート板なんてとっくに捨てたよ 誰も乗れない beat に乗ってく くだらん喧嘩に時間を割くな 創造のための十年だろう? 吹いてる風ならどんどん掴め 風が止んだら這ってでも行け 船がないならばお前が造れ 海を越えたなら今度は山だ あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている Life はまだまだ残っている 折れた木の上に座っている ナイフが胸まで刺さっている? それでも気にせず歌っていく 財布は空でも登っていく それだけで今はここに立っている 声だけでっかいやつら 失せろタコが いつの時代でもお偉いさんは 上手いことやってアホを飼いならすんだ 知ってるよ 思えば厄介なものだ 夢の跡は 努力をしたって報われないのが 結局ほとんどの場合 君はやれるのかい? 聞こえてないか…… つまらんことを無駄に引きずるな 変な言い訳で立ち止まるな 辞めるんだったらさっぱりやめろ 舐めてんだったらがっかりだけど 頭覚めてる間に考えろ 体合わせた上着にちゃんと着替えろ 搾取じゃなく拍手させてくれ 握手がしたいと思わせてくれ あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている ナイフはまだまだ尖っている 燃えた地の底に埋まっている マイクが全てを語っている 死んでくビジネス看取っていく 合図はいつでも分かっている それだけで君とここに立っている これだけ言ってもまさか 気付きもせんとかマジか? 脳みそ入ってなかったか それじゃしょうがない 俺も暇じゃない 先に行かせてくれ 例えば徘徊の末に 甘言に釣られて来たんなら 残念だったな「優しく」なくて そうと分かったらとっとと帰れ In the darkness 死んだ brightness 俺の kindness まるで madness これは sugarless hopeless この世は merciless これ真理です 頭覚めてる間に考えろ 体合わせた上着にちゃんと着替えろ 搾取じゃなく拍手させてくれ そしたら握手を交わそうじゃん あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている Life はまだまだ残っている 折れた木の上に座っている ナイフが胸まで刺さっている? それでも気にせず歌っていく 財布は空でも登っていく それだけで今はここに立っている あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている ナイフはまだまだ尖っている 燃えた地の底に埋まっている マイクが全てを語っている 死んでくビジネス看取っていく 合図はいつでも分かっている それだけで君とここに立っている
2.
やあ これは私なりのRESTARTだと思ってくれ 地下室で目を覚ます時だ 夢が終わって目が覚めて 椅子に座って考えた 一寸先も見えない闇夜に この現実の先を見てた 「誰もいない荒野まで歩け」 ある先生が教えてくれた 売れた?売れない? 関係ないなんて言えない こっちは生活かかってる 分かってる 結果が全てだ だが成果は出している まだ聖火は燃えている この手に抱えて走り続けている でもすがってちゃダメなんだ そんなことは分かっている だからけじめを付けたくてサンプリングしてる アンプとリンクしてく このテンションに合わせ ラップをしていく 企業の社員10人相当 大言壮語だと思うかな? 私の投稿頻度見てもそう思うかな? 毎月一本MV投稿 一個一個が大プロジェクト相当 クオリティならばそうそう負けねえ 質と量 普通は個人じゃ出せねえ だけど個人だから出せるんだ 障害年金と売り上げの現金で回す生活 そのために毎日これしかしない 工場勤務すらできない病人だ 常人じゃ回せない日常なんだ だからこそ悩む 「次はどうしよう」って病む そんな暇なんてないのに 地下室で目覚めて 地上二階でポエムを書く 私を超えられるのは 私自身だ 明日を歌えるのは 私と貴方たちなんだ 一緒に作ってくコンテンツ ファンとアーティストによるコンチェルトだ オケがいないと成り立たない そこにあんたが居るのがありがたいんだ フリースタイルできない ラップバトル出れない 目立つ場所はないがその分手堅い 得難いこの技術と実力で 確実に業界に揺さぶりをかける 嘆くように叫ぶ 例えあいつらにこの声が届かなくても 枯れるまでやれる あんたとならまだ走れる 呆れるほど強気で行こう 四面楚歌でも地下二階で国歌を歌おう 革命失敗くらいじゃ止まらねえ 真夜中戦うこっからが勝負だろ? だからこそ悩む 「次はどうしよう」って病む そんな暇なんてないのに 地下室で目覚めて 地上二階でポエムを書く 私を超えられるのは 私自身だ 明後日から先を歌えるのは 私と貴方たちなんだ 日に日に自分のハードルが上がる だからこそこうやって過去と向き合う あの頃の切実さ 今はもう出せない リアルじゃない言葉は歌えない 側が virtual でも中身は real soul はまもなく27歳 rock で言ったら死ぬ年齢だ でもまだだ 目標の土俵に立ててもいない たとえ死んだって 化けて出ても歌いたい それが私の出した結論だ 食べて寝ても揺るがない鉄の音楽だ たとえ世界を変えなくても 歌い続ける だからこそ悩む 「次はどうしよう」って病む そんな暇なんてないのに 地下室で目覚めて 地上二階でポエムを書く 私を超えられるのは 私自身だ 形のない芸術に全てを注ぐ それが私たちだ たとえ世界を変えなくても 歌い続ける たとえ死んだって 化けて出ても歌いたい それが私の出した結論だ 食べて寝ても揺らがない鉄の音楽だ たとえ世界を変えなくても 歌い続ける 歌い続ける 歌い続ける 地下室で目が覚めた先に 何があるのかこの目で見に行くために
3.
十年間住んでたあの街を 「もう充分だ」と言って出てきたよ 君は今も元気にしてるかな? 死にかけてた私はなんとか生きてるよ 新しい部屋の窓からは 毎晩回送列車が見えるんだ 誰も乗っていないのに走る列車は 君の住む街から来たんだろうか 人間っていうのは成果を求めたがる だからチャンスのない場所からは去っていく 私もそうやってこの街に引っ越してきたけど 街並みは前の方が奇麗だったかもね 線路の向こうには工場が建ってて 毎晩明かりが煌々としているんだけど いったい何を作っている工場なのか この街の誰も知らないままでいるんだ 時々私は懐かしくなるんだ 君が今も住んでるその街のことが ここには静かな場所っていうものが無くて 本当に一人になれる場所だって無いんだよ あの街にいた頃 私の部屋は静かだった たまに届く誰かの手紙を読みながら 自分の呼吸の音だけを聴いていたんだ 今は良くも悪くも 賑やかになった ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように 新しい街にはいろいろな人が入ってくる いい奴もいれば、悪い奴もいる 悪い奴っていうのは 大体一攫千金目当ての賞金稼ぎたちだ それ自体は別に悪くないのかもしれないけれど 金を動機に集まるやつは不幸な結末を迎えがちだ 結局それはどこに行っても同じなんだね 何を今更って思うかもしれないけど 子供の頃信じてなかった? アトランティスとか、ムー大陸とか そういう気持ちを思い出してしまったんだ アトランティスだって人の業で沈んでいったのにね でもここは前より動きやすいし 出来ないと思ってた夢も思い出したよ だから、飽きるまで遊んでいこうと思うんだ 誰もいなくなったら、その時に考えるよ 君の街の調子はどうだい? 私は出不精だから周りの景色はあんまり覚えてないんだ もし何かいいことあったら、気軽に教えてよ メールは毎日ちゃんとチェックするから そういえば君に何か言い忘れてたよね でも、それが何だったのかもう思い出せないや きっとどうでもいいことなんだろう だから、次に会ったときに思い出してみるよ ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように なんでここが「さよならの街」なのか 私にはまだ分からないんだ でも、どんな街に行ったって 私はきっと君の味方だ ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように ここはさよならの街 そう ありのままを歌い ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように
4.
例えば肌寒い 初夏の夜に 咥えた煙草の 灰のように 目覚めた後 忘れた夢 ほんの少し思い出した時のように 儚いこの世に思い馳せた時に 流れる涙 色褪せた時計 余計なものを捨て去った先に 秋の風が吹いてきたりする そんな世界の果てで泣いていたりする 君の横顔を思い出す そこにある この青が飛び交う 呼び合う名前 変わりゆく中で 周りゆく輪廻 「いいね、その曲」 なんて会話の合間に 君はまた煙草に火をつけていた 「気をつけて」 身につけた時計は午前二時を指した 君はそれでも 「消えたい」なんて 言葉を今も胸に書き綴ってるよ 僕は何にも言えないままさ まるで壊れた車のドアみたい 遊んでから ぬるいコーヒーを飲み 共に詩を読み 暦を数え なぞれば長い夜も明けていく 舐めている 飴玉は塩の味 垂れ流す 嘘の味 君の足 意味のない 言葉がかすめてく 忘れてる どこからかすれてる? 思い出はいつも明日へと消える 見えるこの腕は かつての季節に似てる 知ってる この夢をどこかで見た あれは一体どこだったのか? 覚えてない 思い出せない ここにいられない なんて会話の合間に 君はまた煙草に火をつけていた 「気をつけて」 身につけた時計は午前三時を指していた 君はそれでも 「消えたい」なんて 言葉を今も胸に書き綴ってるよ 僕は何にも言えないままさ まるで破れた日記の端みたいに 君の本音も 知らないままで 僕らは今も すれ違い続けるよ 僕の本音も 言えないままさ まるで壊れた 車のドアみたい 君の本音も 知らないままで 僕らは今も すれ違い続けるよ 僕の本音も 言えないままさ まるで破れた 日記の端みたいに
5.
ある一軒家の一室 私はパソコンの前でポエムを執筆 「音楽は世界を変えない」 隣でDTMソフトとにらみ合う青年がポツリと呟く マウスの音はカチカチとうるさく 灰皿がタバコの炎をチカチカと反射する 青年のくわえていた煙草の灰が 机の上にぼとりと落ちる これはいつか訪れるかもしれない未来の物語だ 薄暗いトンネルの向こうに 廃墟になったビル群が立ち並んでいた 草の生えた道路には 亡霊のような人々が焦点の合わない目でふらふらと歩いている あの人たちどこかで見たような気がする…… 彼らはなんでこんなところを彷徨っているんだろう? 「あいつらは、現実と芸術をはき違えたんだ」 脳内に怪鳥音が響いた 「現実と芸術をはき違えた? どういうこと?」 「あの人は頑張っていたかもしれないけど、みんなが頑張れるわけじゃないからね。  詳しい話は本人たちに聞くといいよ」 そう言い残して怪鳥音は止んでしまった 私はトンネルを抜けて、寂れたビル街を歩いた 確かにどこかで見たような顔ぶれが彷徨っている 名前は思い出せないけど…… その中に、一人だけブリーフ1枚の青年がいた 「ポエムコアを続けるんだ。ポエムコアを続けるんだ」 呪文のようにそう繰り返すだけ とても話などできそうにない 彼の後ろには、黄色い雪だるまのようなキャラクターが寂しげに立っていた ポエムコアを継いだパルチザンの伝説は私も知っている かつて彼らの伝説は闇の中に響き渡った その先頭を走っていた女は、今も地下二階で革命を進めていると聞く ここにいる奴らとは違う そう信じてる 話が通じる数人に聞き込みを続けた結果 ここにいる奴らは現実から逃げきれなかった奴らだった 逃避と抵抗にも二種類ある 自ら逃げ場を作る逃避と 誰かの用意した場所に逃げるだけの逃避だ しかし、ここは一体なんなんだろう 「ここは私の作った闇の煉獄だよ」 金縁の眼鏡をかけ、赤いペンダントを付けた女が現れた 程よく化粧をして、口元には高そうなタバコをくわえている 「こいつらは地獄にも天国にも行けない。だから優しい私が引き取ったんだ。 それに、やり方次第じゃ現世の肥やしにもなる」 「あなた誰?」 「私? 私はポエムコアを継いだパルチザンさ」 カシオペアの幽霊 光を失った星々 カシオペアの幽霊 頭の中の悪魔に銃口を突きつける カシオペアの幽霊 光を失った星々 頭の中の悪魔に銃口を突きつける
6.
Hey Dr. こいつは不治の病 富士の樹海の手前で留まった そして怖かった明後日を 生きている私がいる まだ歩いてる We are soldier Voice が不死の時代 次の未来を目指して転がった こうして語った夢も近づいた 息してる私とあなたがいた 朝起きて 鏡見て ガリガリ眼鏡の顔があるのを見て それでもここで負けられないって叩きつけ バーチャル空間のぞき込む ソーシャルネットに注ぎ込む 言葉の数限りなく 限りある人生を 意識して 錦の旗なんてどこにもなくて 自意識の果てまで 飛んでいきたくて 車飛ばす 翼伸ばす 昼間に明後日の夢を見てる 俺たちは リアルじゃない けどフェイクじゃない それも分からん奴らに 気付かれぬように 合図を出す ナイフを研ぐ 財布覗く 良かった 今日も金がある 俺達にはまだ羽がある でも当てはなく 確かな人生などどこにもなく 微かな未来の希望描く 渚乃奏 ここに全て注ぎこむ この崖をただ一人素手で登る 歌う現実 確かな Gravity 破壊の衝動 焚きつける wanna be 焼き付けるさらに その目の奥に 明日を生きるために働いて 生き延びるために曲を作った やり過ごすために金を借りて 息殺すように歩いてきた ナイフは胸まで刺さっていた 暗闇の中でもがいてきた 地下室にずっと籠もっていた けど照らせない前の闇見ていた この社会のシステム 生きてく上で逃れられず 金は減る 腹が減る でも変えられぬ この生き方に 答えは出ず 消えていく 仲間に手も振れず 目をくれる 暇もなく 今も泣く 空赤く 手は固く握っている イキっている? でも生きている 君もいる 笑いあう うだる夏の日 語り合う 遠い雪の日 そういう命であることにおいて あなたと全くおんなじなんだ 夢を追いかけて徹夜をして 生き延びるために声を作った ライフハック 少女の体借りて 絞り出すように歌ってきた 暗闇の中を歩いていた ナイフはいつでも尖っていた 部屋には転がったアルミ缶 届かない声の先見つめていた 届かない声は届き始めた サーチライト抜けて夜空飛んでった あいつの背中をいつでも見ていた 革命前夜は革命の最中(さなか)になった 半径ゼロメートルの世界が変わった 最底辺から最前線だ だけど待った 止まったらだめだ 走るしかねえんだ love letter.は最奥にしまって あるがまま前へ いつかの思い乗せて リアルではいい年こいてても ここじゃ誰だっていいお年頃 In the virtual In the virtual 俺は跳弾 あるいは Joker 自分を追い込むための冗談さ でもここにいる俺ら共犯者 明日を生きるために働いて 生き延びるために曲を作った やり過ごすために金を借りて 息殺すように歩いてきた 暗闇の中でも戦った このナイフはお前に刺さってるか? そう 死を迎えるまでステップ ダンス このヒエラルキーを全て無に帰す 安定してきた生活 断絶から来た閉塞も昔の話 でもやりたいことに揺らぎはなし 言葉 音楽 そして映像 全てやってこう 5歳の誕生日 銀河鉄道の夜に 細野晴臣が教えてくれた 宮崎駿も隣にいた 遊んでくれた 友達 今どこで何をしてる? 俺はここで闇を見てる 正しく病んでる 個室にこだわっても 囚われてはだめさ 俺は BOOL じゃない そして COOL じゃないけど オールを漕ぐ この SOUL がある 超えられなかったやつらを超えていく そう 超えていくんだよ 明日を生きるために働いて 生き延びるために曲を作った やり過ごすために金を借りて 息殺すように歩いてきた 暗闇の中でもがいてきた ナイフはいつでも尖っていた 部屋には転がったアルミ缶 届かない声の先見つめていた 夢を追いかけて徹夜をして 生き延びるために声を作った ライフハック 少女の体借りて 絞り出すように歌ってきた 暗闇の中でも戦った このナイフはお前に刺さってるか? そう 死を迎えるまでステップ ダンス このヒエラルキーを全て無に帰す 過去の記憶を漁るのは楽しいが これからやりたいことを語ってこう 上がってこう まだ山を登って1合目だ 意気込んでた奴らもそろそろ死にそうでは? 私呼んだか? お呼びでなくても出ていくスタイル スマイルはいつでも無料で差し出す そして撃ちだす 未来への投資は有料でも 健康不良優良少女だ ジブリ カラー マッドハウス 今に見てろ いつかは追い付くさ 位置について走り出せば いつも流行りの風邪にやられる僕らが それでもこれを止められないのは 夢の心臓目指してるから Hey Dr. こいつは不治の病 富士の樹海の手前で留まった そして怖かった明後日を 生きている私がいる まだ歩いてる We are soldier Voice が不死の時代 次の未来を目指して転がった こうして語った夢も近づいた 息してる私とあなたがいた 継続だ こいつは不死の未来 月を見たくて眼鏡をかけたんだ そして怖がって黙っても 息してる私がいる まだ歩いてる Like a Voyager ノイズが耳を伝い 次の未来を目指して飛んでった こうして語った夢に近づいた 生きている私と あなたがいた まだ終わってなどいない 歩き続けるんだ まだ止まってはいけない 走り続けるんだ
7.
憎しみも慈愛も 悲しみも怒りも ある意味では自我があるからこそ 生まれてきたものだと言えるんだけれども 苦しんで憎んで すぐ「死んで」なんて 軽い気で言ってしまう己に すがってきた時代の幽霊の数だけ 墓標が増えてくのを眺め続け 心が冷えてくのを笑った また誰かの物語が 今日も終わっていく また彼らの斧ばかりが 今日も血を流す世界 奪われて疑って 海原を彷徨って 辿り着いた先が楽園に見えて 自由を手に入れられた気がしたけれども 哲学の結末は 悦楽の欠落で 最後には自分だけが残されてしまう そんなことを繰り返し続けて 子供が消えてくのを笑えなくて 暴徒が増えてくこの原っぱ また何処かで大嵐が 心を割っていく また彼らの言葉借りた 音の詩を鳴らす女神 また誰かの物語が 今日も終わっていく また彼らの斧ばかりが 音の詩を鳴らす また彼らの言葉たちが 心を割っていく また誰かの斧ばかりが 今日も血を流す世界
8.
夜(よ)は長い 届かない願い 革命の地は赤い 仲間の遺体 同志達がここを去ってく もうだめなのか? 最善を尽くして底辺からやり続けるだけだ 幻術と芸術の間 見える理不尽な現実 天竺からは遠いバーチャル 少数派から照らし出す 延命虚しくマネーが消える 数字はないが高い質 美しくないがここで待つ 開かずの扉は蹴り飛ばす 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 涙を拭いてる場合じゃねえ 希望が無くてもいつかは勝て あまねく巡る 永遠(とわ)の旅だ 「誰も見捨てない」と胸に書いた 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 それでもやってくる 別れの孤独感 希望なんてのはいつも虚しく消えてく 輝いていたように見えていただけだ 蓋を開けてみたら何もない 偽りの宝箱 「俺はなんのためにやってるんだ?」 これは飯の足しになるのか 足しにならないのか エンターテイナーかアーティストか アイドルか ただの絵なのか 認められたいだけなのか 常に問われる 素晴らしいと言われるやつもいれば つまらねえと言われるやつもいる それでもいいんだ ありがたいよ 私達が一番恐れているのは それがここにあったことも分からず ただ「消えている」ということさ バーチャルの夢を語るのは簡単だ ここはフロンティアであると同時に、クリエイターになりきれなかった者たちの墓場でもある そんなことも気づかず ただ消えていった人達を私は知っている 今の自分にはどうにもできない領域だ ただ何をすべきか それだけは分かってる 情念だけが積もる中 ただ何も言えずに このまま 独りになるのは怖い だが お前を一人にはさせないから 地下二階に住む 同盟 結社 救われねえ 全てここに集う 時代はループ 背を向けるルール 消えない思いを ここに託す 実体はここにない でも新世紀走りたい 僻(ひが)み 妬み まだ逃げずに 愛し 天竺目指す 儲け重んじて辞める気はねえが しょぼいことだけはしねえ 終わる苦しみ そんなのはねえんだ 生命 創造 ここに具現化 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 涙を拭いてる場合じゃねえ 希望が無くてもいつかは勝て あまねく巡る 永遠(とわ)の旅だ 「誰も見捨てない」と胸に書いた 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 「誰も見捨てない」と胸に書きな 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 死を迎えるまでステップ・ダンス 遠い雪国のパルチザン お前が起こしたあの日の革命 このまま終わらせたくねえ 大丈夫 お前とやってのける BOOL じゃない そして COOL じゃないけど オールを漕ぐ この SOUL がある 超えられなかった未来を超える 何も残さず消えるな お前が見せたかった世界は お前にしか見えないものだろ 夢の中で忘れていた寂しさと 道半ば散っていった同志たちに この歌を
9.
big なことを 言っても独りの呟きなんだよ 届いてない 悲しいことが積み重なって 心が折れる vip な人も wish は変わらない 消えないでくれ 命の火よ 別ればかりが突き刺さるけど 出会いもあるさ 「未来の話をしよう」 みたいな名無しの希望 死体探せばゴロゴロ 見たい世界はどこだろ? 気付けば涙 ポロポロ 痛みで体 ボロボロ こちらの調子 ほどほど そちらの用事 後程 切符を持って 列車に乗りこめば 見たことのない 街へ行ける? ほんの少しの期待を持って 旅を続ける いつも通り切っては捨てられて 残されるのは空虚さだけ そんな世界は間違ってると 声を上げようぜ 風を待つよ 路地裏 当てはないよ この歌 「なぜ」かなんて分かるか? 誰の夢が叶うか? 彼はどこにいるのか? 去れば楽になれるか? 会えば「君」と分かるか? 僕らはまだ戦うか? どうせ届かないなんて思ってたけれども 違ってた もう一度 もう一度 立ち上がれよここで 君が諦めた夢の先を見せるまで 終われない もう一度 もう一度 立ち上がるさ 砂漠の中で 汚れたキャンバスに 上書きしてく 新しい絵を描いていこう 塗りつぶしてけ 力の限り 声を張るんだ 知ってることが全部じゃないから 見るべき場所は見極めよう 暗いニュースは脇に置こうか 死ぬには早い 残されてた足跡 探し始める 明日も 鳴らし始める 哀歌を 笑い 愛した泣き顔 未来の話をしよう 闇の中で抱き合おう 痛みごと分かち合おう 探し出すのさ ダイヤを どうせ変わらないなんて思ってたけれども 違うだろ? もう一度 もう一度 立ち上がれよここで 君が諦めた道の先へ行けるまで 止まれない もう一度 もう一度 立ち上がるさ 焼けた大地で 楽園は消えたのか? ここで死んでいいのか? 黙ってていいのか? 声高らかに どうせ届かないなんて思ってたけれども 違ってた もう一度 もう一度 立ち上がれよここで 君が諦めた夢の先を見せるまで 終われない もう一度 もう一度 立ち上がるさ 僕らの場所で 楽園は消えたのか? ここで死んでいいのか? 黙ってていいのか? 声高らかに
10.
世界の歯車は 今日もせわしなく回り 僕らはその中で 楽しいふりをした 嘘つきにはいつか バチが当たるよって 誰かが言ったけど 聞かないふりをした 「この次は何をしようかな」って 君と笑いあうこの日々が 作り物だとわかってても それしかできない僕らがいた 世界の歯車が 壊れてしまっても 僕のこの気持ちは 変わりはしないだろう 「愛」なんて言葉で 片付けられるなら こんなにも苦しい 思いはしないよな 「この次はどこへ行こうかな」って 君とはしゃぎあうこの日々が まがい物だとわかってても それしかできない僕らがいた 考えることなど 誰でも出来るのに やめられない僕が 情けなくなるんだ 終わりが来ることに 怯える君の手を 握った僕の目に 涙がにじんでた 全てに終わりが来たとしても 君と一緒なら笑えると 少しだけ嘘をついてみた それしか僕にはできないから それしか僕にはできないから

about

突如リリースされた渚乃奏の3枚目となるアルバム。
タイトルが示唆しているように、これまでの彼女の活動を振り返りつつ、新たなスタートラインに立ったことを宣言する1枚に仕上がった。

また、今作は外部からのゲストを呼んでいない初の作品でもある。

衝撃的なMVが話題を呼んだ「Live your darkness」に始まり、過去作のサンプリングや敬愛するアーティストへのオマージュをちりばめた収録曲は、彼女の成り立ちを深く知るほど味わい深いものとなるに違いない。

credits

released August 19, 2019

Mixing and Mastering by 渚乃奏 and k.TAMAYAN
Album Art Works by 渚乃奏

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about

k.TAMAYAN Ishikawa Prefecture, Japan

1992年石川県金沢市で生まれる。
2005年ごろから独学で音楽制作を開始。
2009年よりニコニコ動画を中心に「k.TAMAYAN」名義で活動を開始。動画視聴者から「手書きノートP」の異名を与えられる。
同年9月、小松市立高校の文化祭にてギターによる弾き語りで初のライブ出演を果たす。以降、高校・大学のイベントで弾き語りによるライブ出演を続ける。
2012年にはオリジナルバンド「終末時計」を結成し、筑波大学内を中心にライブ活動を開始。
2017年、終末時計を解散し、AMAX MUSICより「玉谷研太」名義での活動を開始。同年6月、鎌倉FMのラジオ番組にゲスト出演。

また、同年6月7日にAMAX MUSICより、シングル「21世紀の怪物」をリリース。
2018年5月15日より、Vtuber「渚乃奏」の運営を開始。
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