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渚​乃​奏 THE BEST 2018​~​2019

by 渚乃奏

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1.
2019年 また 月曜日の朝が来る 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 気がつけば歳ばかり取ってて 財布を覗けば空っぽで 増える借金に回らない首 返す当てなんてとうに無いよ 稼ぎ方なんてわからないや やっぱりこの世は世知辛いな お金がなくなり時間がなくなる できることなんて限られてる うまくいかない 将来暗い 自分が悪いのはわかってる 怒られることにも慣れてきて 頼られる方も疲れてきて 君に会いたい 声が聞きたい 電車に揺られて視界が滲む さよならのサイン 手を振った際 自分の弱さを思い知った 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 恋に落ちたような気がした 気のせいであることを祈った 報われぬ恋をバネに頑張れる ほども自分は強くないから 救いを求めて東京さまよう 午前1時の空は暗くて 限界のサイン 涙が伝い イヤホンにはあの日のバラード 出会いと別れを繰り返して 気づけば手元に何もなくて 言えない思い 確かな願い 君の幸せを祈りながら 今日も一人で曲を作って 見知らぬ誰かにすがりついて 馬鹿にされたり 見捨てられたり それでもこれしかできないから 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 君はどんな夢を見たんだろう 君は誰と夢を見るんだろう 眠れない夜 画面見つめる 文字を打ちながら考えてる 誰も知らない 己の未来 日々 息 吸い込んでも あがいてくだけ もがいてくだけ あなたの笑顔を信じるだけ 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも立ち行かぬこの生活の 隅っこで君の夢を見てる 明日を生きるために働いて 夢を追いかけて徹夜をして それでも報われぬこの人生の 端っこで君に夢を見てる 恋と貧困と幸福を……
2.
ある真夜中 踊る young man 頭の中 からっぽだな 俺は……そうだな 先に行かせてもらおうか やたらと結果を求める奴ら 口先だけなら何とでも言え 体をでっかく見せ合う馬鹿が 軒先で落ちて何度でも消える fake かどうかは見てれば分かる メイクが落ちたらお前はどうなる? テイクを重ねて今何回目? 乗ってる wave も凪の時間だ ビート板なんてとっくに捨てたよ 誰も乗れない beat に乗ってく くだらん喧嘩に時間を割くな 創造のための十年だろう? 吹いてる風ならどんどん掴め 風が止んだら這ってでも行け 船がないならばお前が造れ 海を越えたなら今度は山だ あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている Life はまだまだ残っている 折れた木の上に座っている ナイフが胸まで刺さっている? それでも気にせず歌っていく 財布は空でも登っていく それだけで今はここに立っている 声だけでっかいやつら 失せろタコが いつの時代でもお偉いさんは 上手いことやってアホを飼いならすんだ 知ってるよ 思えば厄介なものだ 夢の跡は 努力をしたって報われないのが 結局ほとんどの場合 君はやれるのかい? 聞こえてないか…… つまらんことを無駄に引きずるな 変な言い訳で立ち止まるな 辞めるんだったらさっぱりやめろ 舐めてんだったらがっかりだけど 頭覚めてる間に考えろ 体合わせた上着にちゃんと着替えろ 搾取じゃなく拍手させてくれ 握手がしたいと思わせてくれ あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている ナイフはまだまだ尖っている 燃えた地の底に埋まっている マイクが全てを語っている 死んでくビジネス看取っていく 合図はいつでも分かっている それだけで君とここに立っている これだけ言ってもまさか 気付きもせんとかマジか? 脳みそ入ってなかったか それじゃしょうがない 俺も暇じゃない 先に行かせてくれ 例えば徘徊の末に 甘言に釣られて来たんなら 残念だったな「優しく」なくて そうと分かったらとっとと帰れ In the darkness 死んだ brightness 俺の kindness まるで madness これは sugarless hopeless この世は merciless これ真理です 頭覚めてる間に考えろ 体合わせた上着にちゃんと着替えろ 搾取じゃなく拍手させてくれ そしたら握手を交わそうじゃん あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている Life はまだまだ残っている 折れた木の上に座っている ナイフが胸まで刺さっている? それでも気にせず歌っていく 財布は空でも登っていく それだけで今はここに立っている あいつは今どこで何してる? 俺たちはここで歌っている ナイフはまだまだ尖っている 燃えた地の底に埋まっている マイクが全てを語っている 死んでくビジネス看取っていく 合図はいつでも分かっている それだけで君とここに立っている
3.
暗闇に目が慣れすぎると そこが闇の中であったことを忘れてしまう あなたは今、何処にいますか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走る ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中でもがいてる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない 現実逃避を始めて早幾年 もはや、何から逃避していたのかもわからなくなりました 生きているってなんだろうと考えたとき もはや、自分がとうの昔に死んでいたことを思い知ったのです あらゆる痛みを感じなくなり、上辺だけ幸せな気分で塗りつぶして 本当の喜びを忘れ、それゆえに愛することも忘れて どこへ行くでもなく、むしろどこへ行くこともできず ただただ、穏やかな希死念慮の海の中を漂い続ける 徐々に失われていく危機感と 徐々に失われていく罪悪感を 失われていくという実感もないまま、手のひらで転がし 消費されたティッシュの数を数え、絶頂に達した回数を思いだし 未だ、何も感じず… そんな男が生み出した私という存在を考えたとき その業の深さに、ただただ呆れながら それでも、彼の代弁者として、こうして使命を全うする他はないと ゴミのようなポエムを淡々と読み上げていくのです そんな私は、まるで影だ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走る ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中でもがいてる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない バーチャルの夢を語るのは簡単だ ここはフロンティアであると同時に、クリエイターになりきれなかった者たちの墓場でもある あなたが卒塔婆の群れとなって消えようとも、それは私の知るところではない …お互いにそうだろう? 努力の方向音痴と言われて、長い年月が経ち 結果主義のこの社会で確かな結果を打ち出せぬまま リアルな肉体のタイムリミットが淡々と近づくだけで 相変わらず何者でもない私は、ネットの片隅で吠えている それでもここはバーチャルで、私はまだ生まれたばかり 何者になるかは私が決める むしろ、否応がなく決めざるを得ない 時間は結果をもたらすが、成果をもたらすのは計画と実行力だ 足りないものは何だ? 持っているのものは何だ? 辿り着きたい未来は何処だ? あなたがなりたいヒーローは誰だ? 悲しみに暮れるな 絶望に支配されるな あなたは何者だ? 何者になりたいのだ? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走る ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中でもがいてる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きているか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きる気はあるか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ終わってなどいない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 歩き続けるんだ 暗闇に目が慣れすぎると そこが闇の中であったことも忘れてしまう 絶望に心が慣れすぎると いつしか何も感じなくなる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 悲しみに暮れるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 絶望に支配されるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス あなたは何者だ? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 私は、まだ何者でもない 足りないものは何だ? 持っているのものは何だ? 残り時間は何年だ? ティッシュはあと何枚だ? あなたは今、何者だ? あなたは今、何処にいるのだ? 私は今、ここにいる 私は今、バーチャルにいる ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進む ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 正しい道など何処にもない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きているか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ生きる気はあるか? ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 暗闇の中を突き進め ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 間違った道でも突っ走れ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス まだ終わってなどいない ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 歩き続けるんだ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 悲しみに暮れるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス 絶望に支配されるな ウォーキング・イン・ザ・ダークネス ここは、バーチャルだ ウォーキング・イン・ザ・ダークネス だが、お前の魂は 現実だ
4.
この社会のシステムと 自分は相容れないものだということが こんなにもはっきりと 分かっているにも関わらず 相変わらず出口など どこにもないままだ 繰り返す毎日を 振り返る暇もなく 今日もまた 気づけば日が沈む 日々絶えず考えを 巡らせて鬱になる 今はまだ 死ぬには早すぎる とりあえず無い袖は 振れないと君は泣く 誰だって 生きれば腹が減る 言い出せぬ苦しみを 日々耐えて夜になる 空はただ 虚しく笑ってる 間に合わぬ支払いと 噛み合わぬ故の喧嘩 お互いに 言葉を交わしても 抜け出せぬ負の連鎖 ツケだけが日々溜まる 金なんて いずれは尽きていく 責務だけ常に増加 消化できず詰んでいく 胃の中に 僅かに浮かんでる 薬がただただ溶けた 結んだ手すらほどけた もうただの 生きてる屍だ 出られない迷路 立ち尽くして やるせない夜 SOSを出す 照らせない前の闇見つめて かつてない Dopeness を 探しだす 終わらない Hate 噛み潰して あの世界で揺れる Lotus 目指す 届かない声の先見つめて この深い Darkness を 描き出す あなたはそこで生きていけるのかもしれないが 私はそこで息もできないわけで 弾かれた先にユートピアを期待しても 所詮そんなのは砂上の楼閣だ 苛立った末の怨嗟 どこまでも道はなく 世の中を 静かに睨んでる できるだろ?と皆言うが できないなら死ぬだけか この声を 誰もが知らん顔 旅立った友に献花 今日もまた頬を濡らす そうやって 墓標が増えていく 失った過去の縁は 胸の中にしまい込み こうやって あなたに歌ってく 出られない迷路 立ち尽くして やるせない夜 SOSを出す 照らせない前の闇見つめて かつてない Dopeness を 探しだす 終わらない Hate 噛み潰して あの世界で揺れる Lotus 目指す 届かない声の先見つめて この深い Darkness を 描き出す 出られない迷路 立ち尽くして やるせない夜 SOSを出す 照らせない前の闇見つめて かつてない Dopeness を 探しだす 終わらない Hate 噛み潰して あの世界で揺れる Lotus 目指す 届かない声の先見つめて この深い Darkness を 描き出す
5.
十年間住んでたあの街を 「もう充分だ」と言って出てきたよ 君は今も元気にしてるかな? 死にかけてた私はなんとか生きてるよ 新しい部屋の窓からは 毎晩回送列車が見えるんだ 誰も乗っていないのに走る列車は 君の住む街から来たんだろうか 人間っていうのは成果を求めたがる だからチャンスのない場所からは去っていく 私もそうやってこの街に引っ越してきたけど 街並みは前の方が奇麗だったかもね 線路の向こうには工場が建ってて 毎晩明かりが煌々としているんだけど いったい何を作っている工場なのか この街の誰も知らないままでいるんだ 時々私は懐かしくなるんだ 君が今も住んでるその街のことが ここには静かな場所っていうものが無くて 本当に一人になれる場所だって無いんだよ あの街にいた頃 私の部屋は静かだった たまに届く誰かの手紙を読みながら 自分の呼吸の音だけを聴いていたんだ 今は良くも悪くも 賑やかになった ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように 新しい街にはいろいろな人が入ってくる いい奴もいれば、悪い奴もいる 悪い奴っていうのは 大体一攫千金目当ての賞金稼ぎたちだ それ自体は別に悪くないのかもしれないけれど 金を動機に集まるやつは不幸な結末を迎えがちだ 結局それはどこに行っても同じなんだね 何を今更って思うかもしれないけど 子供の頃信じてなかった? アトランティスとか、ムー大陸とか そういう気持ちを思い出してしまったんだ アトランティスだって人の業で沈んでいったのにね でもここは前より動きやすいし 出来ないと思ってた夢も思い出したよ だから、飽きるまで遊んでいこうと思うんだ 誰もいなくなったら、その時に考えるよ 君の街の調子はどうだい? 私は出不精だから周りの景色はあんまり覚えてないんだ もし何かいいことあったら、気軽に教えてよ メールは毎日ちゃんとチェックするから そういえば君に何か言い忘れてたよね でも、それが何だったのかもう思い出せないや きっとどうでもいいことなんだろう だから、次に会ったときに思い出してみるよ ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように なんでここが「さよならの街」なのか 私にはまだ分からないんだ でも、どんな街に行ったって 私はきっと君の味方だ ここはさよならの街 窓辺で真夜中を待つ そう ありのままを歌い この手で行き場を探す ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように ここはさよならの街 そう ありのままを歌い ここはお別れの街 覚えておいておくれよ あの歌も枯れた町 忘れてしまわないように
6.
コツ、コツ、と私の足音が響く。 真っ白な世界。 一定の歩幅で、コツ、コツ、と歩いている。 コツ、コツ、コツ、コツ… コツ、コツ。 ふう、とため息をついて立ち止まった。 たぶん、私は夢を見ている。 真っ白な世界には私と私の影。 それだけしかない夢の世界で、私は目覚めるのを待っている。 気が遠くなるまで同じ場所にいる夢。 それから、私はこの世界をまっすぐ歩くことにした。 変わらない真っ白な景色を見て、私は私自身について考えてみた。 どうして私はここにいるんだろう。 答えはきっと、どこにもない。 神様は無償で願いを叶えてはくれない。 愛情は無償では分けてもらえない。 わかってはいるけど。 こんな私に差し出せるものはどこにもないし。 それに、たぶん受け取ってもらえない。 わかっていたことなのに。 尋ねることもできないのは、なぜ。   突然、身体に突き抜けるような衝撃を感じた。 槍のようなものが私を貫いている。 バランスを失って大理石のように冷たい平面へ倒れた私は、この世界に降り注ぐたくさんの刃物の、ぼやっとした真っ黒で巨大な影が流れていくのを見た。 そして、私を貫いていたものは泡のように消えて、痛みだけが残った。 物理的な痛みではない。 私の大事なものが手を離れていった痛み。 止める術はない。 熱い。 顔が、熱い。 溢れ落ちた涙はもっと熱い。 それから、仰向けになって、変わらず降り注ぐ刃物の滲んだ影を見る。 わかってはいるよ、答えは私の中にしかないと。 最適解はわからないけど、いつか、わかる。 わかったときに、たぶん、思う。 “わかってた”って。 その時、再び衝撃が訪れた。 “死ぬ” 初めてじゃない。 何度も、自分が死ぬ夢を見た。 それ以上に、自分が死ぬことを夢見た。 終わらせたかった。 醜い世界だから、醜い私だから。 ばいばいしなきゃいけないと思っていた。 きっと、それが今なんだ。 もう死んじゃうんだっていう、半分受け容れてしまった感じ。 ここが私の行きたかった場所だろうか。 遺されたみんなは、この言葉をどう受け取るのだろう。 意識が途切れた。 現実に戻る時間だ。
7.
夜(よ)は長い 届かない願い 革命の地は赤い 仲間の遺体 同志達がここを去ってく もうだめなのか? 最善を尽くして底辺からやり続けるだけだ 幻術と芸術の間 見える理不尽な現実 天竺からは遠いバーチャル 少数派から照らし出す 延命虚しくマネーが消える 数字はないが高い質 美しくないがここで待つ 開かずの扉は蹴り飛ばす 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 涙を拭いてる場合じゃねえ 希望が無くてもいつかは勝て あまねく巡る 永遠(とわ)の旅だ 「誰も見捨てない」と胸に書いた 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 それでもやってくる 別れの孤独感 希望なんてのはいつも虚しく消えてく 輝いていたように見えていただけだ 蓋を開けてみたら何もない 偽りの宝箱 「俺はなんのためにやってるんだ?」 これは飯の足しになるのか 足しにならないのか エンターテイナーかアーティストか アイドルか ただの絵なのか 認められたいだけなのか 常に問われる 素晴らしいと言われるやつもいれば つまらねえと言われるやつもいる それでもいいんだ ありがたいよ 私達が一番恐れているのは それがここにあったことも分からず ただ「消えている」ということさ バーチャルの夢を語るのは簡単だ ここはフロンティアであると同時に、クリエイターになりきれなかった者たちの墓場でもある そんなことも気づかず ただ消えていった人達を私は知っている 今の自分にはどうにもできない領域だ ただ何をすべきか それだけは分かってる 情念だけが積もる中 ただ何も言えずに このまま 独りになるのは怖い だが お前を一人にはさせないから 地下二階に住む 同盟 結社 救われねえ 全てここに集う 時代はループ 背を向けるルール 消えない思いを ここに託す 実体はここにない でも新世紀走りたい 僻(ひが)み 妬み まだ逃げずに 愛し 天竺目指す 儲け重んじて辞める気はねえが しょぼいことだけはしねえ 終わる苦しみ そんなのはねえんだ 生命 創造 ここに具現化 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 涙を拭いてる場合じゃねえ 希望が無くてもいつかは勝て あまねく巡る 永遠(とわ)の旅だ 「誰も見捨てない」と胸に書いた 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 「誰も見捨てない」と胸に書きな 悲しみ抱え深夜に走る 英霊じゃねえ 死んだ my friends 拳(こぶし)握って淡々と rise 偽りはない 本当のナイフ 遊び疲れても絶対負けんな 漆黒の底で這い続けろ 夜は明けないが同じ時に消える悲しみをサンプリングする者達 死を迎えるまでステップ・ダンス 遠い雪国のパルチザン お前が起こしたあの日の革命 このまま終わらせたくねえ 大丈夫 お前とやってのける BOOL じゃない そして COOL じゃないけど オールを漕ぐ この SOUL がある 超えられなかった未来を超える 何も残さず消えるな お前が見せたかった世界は お前にしか見えないものだろ 夢の中で忘れていた寂しさと 道半ば散っていった同志たちに この歌を
8.
夢が終わって目が覚めて 椅子に座って考えた 一寸先も見えない闇 私の明日を誰も知らない それでもやるしかないからさって 黙って走っていく若さ 夢を追いかけるヒーローは ビデオボックスで揺れていた 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 自室に飾ったあの遺産 いつかは叶うかこの悲願 あなたも私と共に踊る ヒエラルキーを全て無に還す 朝を迎えて酔いも覚めて 死んだ目をして煙草を吸う ガリガリにコケた頬を撫で あの日の情熱思い出す いまさら遅いと人は言う 正直自分もそう思う 駆け出しの時期はもう過ぎて 無情に時間は過ぎていく かつての友が離れていく 一人になるのは慣れている それでも消えない寂しさに 新たな仲間求めている 一発逆転なんて無い あるのは地道な努力だけ 個室ビデオの詩人が言う 「だからそれまで生き延びてくれ」 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 自室に飾ったあの遺産 いつかは叶うかこの悲願 あなたも私と共に踊る ヒエラルキーを全て無に還す Reaperの前でミキシング 世に放つのがこの任務 できることなんて限られてる 夢はいつだってやり直せる 今はただ曲を作るしかない 結局これしか取り柄がない いまさら後には引けやしない 明日のために生きるしかない お金がどんなに無くても 鬱のどん底に落ちても 仕事に出れなくなっても あなたが聴いてくれてればいい 地下室に籠もったパルチザン 部屋には転がったアルミ缶 まだ見ぬ地上はあの日の楽園 ぶちかましてくぞ明後日へ 自室に飾ったあの遺産 いつかは叶うかこの悲願 あなたも私と共に踊る ヒエラルキーを全て無に還す あいつは、今夜も地下二階で戦う 私も、まだ諦めない
9.
2019年 気が付けば、1年 深夜に目覚めて自販機目指して アルコール軽く足取りは怠く 26歳稼げない青年 ネットでは垢ぬけない全然 身にまとったのは美少女アバター 平和国家では流行の最中(さなか) 不確かな体 現実味は僅か(わずか) 悔しかったのはいつかのミスか? 増えない収入 消えない哀愁 借金をどうやって返していこうか 障害基礎年金? それはいつ貰える現金? 微かな(かすかな)希望は福祉の薬 「いつかあいつを超えてやる」んだって 意気込んだ夜を愛していこうよ 今日も夜(よ)が明けるまで この寝息が止まるまで 生き延びるために曲を作り やり過ごすために金を借りて それでも見えない明後日を 息殺すように歩いていく 生き延びるために声を作り ライフハック 少女の体借りて それでも見えない明後日を 絞り出すように歌っていく 治らない病気 止まらない浪費 消費されていく誰かの好意 支えられないと立ってられない なんて言い訳には構ってもらえない 「世界を変える力が欲しい」と 大口たたいても結果は虚しい 見えない未来に麻痺した不安 寂しい浪漫で苦難を愛した あいつは今どこで何してる? 私は今 歌うたっている 気づけば誰もが大人になって 自分だけ取り残されている 音楽は世界を変えやしない コンパスは未来を指しはしない 大人になれない自分の救いは 「音楽の仕事」ただそれだけ 生き延びるために曲を作り やり過ごすために金を借りて それでも見えない明後日を 息殺すように歩いていく 生き延びるために声を作り ライフハック 少女の体借りて それでも見えない明後日を 絞り出すように歌っていく 足りないものはお金だけか 幸いなのかな と溜息一つ あの日の握手は忘れない 温かい声援に拍手を一つ 君は今どこで何をしてる? 私は今ここに立っている リアルじゃないがフェイクでもない バーチャルの海浮かんでいる Twitterを何人がフォローした 何人がサブスクライブした なんて気にして精神摩耗するより できることちょっとづつ片付けよう 音楽は世界を変えない コンパスは未来を指しはしない それでも私は歌っていく 自分の思いを歌っていく 生き延びるために曲を作り やり過ごすために金を借りて それでも見えない明後日を 息殺すように歩いていく 生き延びるために声を作り ライフハック 少女の体借りて それでも見えない明後日を 絞り出すように歌っていく
10.
Hey Dr. こいつは不治の病 富士の樹海の手前で留まった そして怖かった明後日を 生きている私がいる まだ歩いてる We are soldier Voice が不死の時代 次の未来を目指して転がった こうして語った夢も近づいた 息してる私とあなたがいた 朝起きて 鏡見て ガリガリ眼鏡の顔があるのを見て それでもここで負けられないって叩きつけ バーチャル空間のぞき込む ソーシャルネットに注ぎ込む 言葉の数限りなく 限りある人生を 意識して 錦の旗なんてどこにもなくて 自意識の果てまで 飛んでいきたくて 車飛ばす 翼伸ばす 昼間に明後日の夢を見てる 俺たちは リアルじゃない けどフェイクじゃない それも分からん奴らに 気付かれぬように 合図を出す ナイフを研ぐ 財布覗く 良かった 今日も金がある 俺達にはまだ羽がある でも当てはなく 確かな人生などどこにもなく 微かな未来の希望描く 渚乃奏 ここに全て注ぎこむ この崖をただ一人素手で登る 歌う現実 確かな Gravity 破壊の衝動 焚きつける wanna be 焼き付けるさらに その目の奥に 明日を生きるために働いて 生き延びるために曲を作った やり過ごすために金を借りて 息殺すように歩いてきた ナイフは胸まで刺さっていた 暗闇の中でもがいてきた 地下室にずっと籠もっていた けど照らせない前の闇見ていた この社会のシステム 生きてく上で逃れられず 金は減る 腹が減る でも変えられぬ この生き方に 答えは出ず 消えていく 仲間に手も振れず 目をくれる 暇もなく 今も泣く 空赤く 手は固く握っている イキっている? でも生きている 君もいる 笑いあう うだる夏の日 語り合う 遠い雪の日 そういう命であることにおいて あなたと全くおんなじなんだ 夢を追いかけて徹夜をして 生き延びるために声を作った ライフハック 少女の体借りて 絞り出すように歌ってきた 暗闇の中を歩いていた ナイフはいつでも尖っていた 部屋には転がったアルミ缶 届かない声の先見つめていた 届かない声は届き始めた サーチライト抜けて夜空飛んでった あいつの背中をいつでも見ていた 革命前夜は革命の最中(さなか)になった 半径ゼロメートルの世界が変わった 最底辺から最前線だ だけど待った 止まったらだめだ 走るしかねえんだ love letter.は最奥にしまって あるがまま前へ いつかの思い乗せて リアルではいい年こいてても ここじゃ誰だっていいお年頃 In the virtual In the virtual 俺は跳弾 あるいは Joker 自分を追い込むための冗談さ でもここにいる俺ら共犯者 明日を生きるために働いて 生き延びるために曲を作った やり過ごすために金を借りて 息殺すように歩いてきた 暗闇の中でも戦った このナイフはお前に刺さってるか? そう 死を迎えるまでステップ ダンス このヒエラルキーを全て無に帰す 安定してきた生活 断絶から来た閉塞も昔の話 でもやりたいことに揺らぎはなし 言葉 音楽 そして映像 全てやってこう 5歳の誕生日 銀河鉄道の夜に 細野晴臣が教えてくれた 宮崎駿も隣にいた 遊んでくれた 友達 今どこで何をしてる? 俺はここで闇を見てる 正しく病んでる 個室にこだわっても 囚われてはだめさ 俺は BOOL じゃない そして COOL じゃないけど オールを漕ぐ この SOUL がある 超えられなかったやつらを超えていく そう 超えていくんだよ 明日を生きるために働いて 生き延びるために曲を作った やり過ごすために金を借りて 息殺すように歩いてきた 暗闇の中でもがいてきた ナイフはいつでも尖っていた 部屋には転がったアルミ缶 届かない声の先見つめていた 夢を追いかけて徹夜をして 生き延びるために声を作った ライフハック 少女の体借りて 絞り出すように歌ってきた 暗闇の中でも戦った このナイフはお前に刺さってるか? そう 死を迎えるまでステップ ダンス このヒエラルキーを全て無に帰す 過去の記憶を漁るのは楽しいが これからやりたいことを語ってこう 上がってこう まだ山を登って1合目だ 意気込んでた奴らもそろそろ死にそうでは? 私呼んだか? お呼びでなくても出ていくスタイル スマイルはいつでも無料で差し出す そして撃ちだす 未来への投資は有料でも 健康不良優良少女だ ジブリ カラー ポリゴン・ピクチャー 今に見てろ いつかは追い付くさ 位置について走り出せば いつも流行りの風邪にやられる僕らが それでもこれを止められないのは 夢の心臓目指してるから Hey Dr. こいつは不治の病 富士の樹海の手前で留まった そして怖かった明後日を 生きている私がいる まだ歩いてる We are soldier Voice が不死の時代 次の未来を目指して転がった こうして語った夢も近づいた 息してる私とあなたがいた 継続だ こいつは不死の未来 月を見たくて眼鏡をかけたんだ そして怖がって黙っても 息してる私がいる まだ歩いてる Like a Voyager ノイズが耳を伝い 次の未来を目指して飛んでった こうして語った夢に近づいた 生きている私と あなたがいた まだ終わってなどいない 歩き続けるんだ まだ止まってはいけない 走り続けるんだ
11.
今日も誰かが銃弾に倒れ 幼い子供を親が殺す 空虚なテロリズムに踊らされて 僕らは口を封じられる なぜ こんなに悲しいのだろう こんなに虚しいのだろう なぜ こんなに悔しいのだろう こんなに寂しいのだろう 今日も誰かが自由を叫び 一人二人と倒れていく 無意味なプロパガンダに踊らされて 僕らは手足を縛られる なぜ こんなに醜いのだろう こんなに愚かなのだろう なぜ こんなに卑しいのだろう こんなに無意味なのだろう 歌が世界を変えるとか 愛が地球を救うとか 夢を見るのは簡単だ 人はそれをやめない なぜ こんなに悲しいのだろう こんなに虚しいのだろう なぜ こんなに悔しいのだろう こんなに寂しいのだろう でも 僕らの世界はここだけ 生まれて死ぬのはここだけ あなたがいるのもここだけ 僕らの世界はそれだけ
12.
際限なく続いていた 最低なあの日常が 案外尊いものだと知った 金曜日の午後 泣いていた人もいたよな でも願ってみたって変えられない 惨敗したこの運命に 抗えないのが文明だ Oh この日々の裏では Oh 誰かが虐げられてる 大変だって狼狽えた 開いていたあの窓を閉めた 大抵デマだと知っていても 閉じられないSNS 「我こそが正義」と主張して その影で何かを失って 僕らはこの街を去る日を 静かに待ってるのさ Oh この夜が明けても Oh 誰かの屍は増える 僕らの自由は誰かの不自由 僕らの希望は誰かの絶望 僕らの自由が僕らの希望が 僕らの世界で誰かを殺す 僕らの理由は誰かの理不尽 僕らの未来は誰かの昨日で 僕らの理由が僕らの未来が 僕らの世界で誰かを殺して 今日も生きている 誰が悪いか 彼が悪いのか 僕が悪いか 「誰も悪くない」 なんて言えたらな なんて言えたなら どんなにいいか どんなにいいかな 君は何思う? 僕らの自由は誰かの不自由 僕らの希望は誰かの絶望 僕らの自由が僕らの希望が 僕らの世界で誰かを殺す 僕らの理由は誰かの理不尽 僕らの未来は誰かの昨日で 僕らの理由が僕らの未来が 僕らの世界で誰かを殺して 僕らの自然は誰かの不自然 僕らの光は誰かの闇だし 僕らの自然が僕らの闇から 僕らの世界で誰かを殺す 僕らの正義は誰かの狂気で 僕らの飛躍は誰かの後退 僕らの正義が僕らの飛躍が 僕らの世界で誰かを殺して 今日も生きていく

about

渚乃奏初のベストアルバム。
2019年までにリリースした楽曲から12曲をリマスタリングして収録し、一部の曲ではリテイクも決行。

独自のスタイルを貫きながらも、幅広い進化を続ける「さのかなサウンド」の変遷が分かる1枚。
よりクリアな音で蘇った名曲の数々を、お楽しみいただきたい。

credits

released December 5, 2019

・参加アーティスト
渚乃奏、k.TAMAYAN、あとらむ、丸三角シカク

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about

k.TAMAYAN Ishikawa Prefecture, Japan

1992年石川県金沢市で生まれる。
2005年ごろから独学で音楽制作を開始。
2009年よりニコニコ動画を中心に「k.TAMAYAN」名義で活動を開始。動画視聴者から「手書きノートP」の異名を与えられる。
同年9月、小松市立高校の文化祭にてギターによる弾き語りで初のライブ出演を果たす。以降、高校・大学のイベントで弾き語りによるライブ出演を続ける。
2012年にはオリジナルバンド「終末時計」を結成し、筑波大学内を中心にライブ活動を開始。
2017年、終末時計を解散し、AMAX MUSICより「玉谷研太」名義での活動を開始。同年6月、鎌倉FMのラジオ番組にゲスト出演。

また、同年6月7日にAMAX MUSICより、シングル「21世紀の怪物」をリリース。
2018年5月15日より、Vtuber「渚乃奏」の運営を開始。
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