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こ​の​願​い​が​い​つ​か

by k.TAMAYAN

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1.
錆び始めた傘の骨を 眺めて時が過ぎた その先には何もないと 誰もが言うけど 溶け始めた夢の欠片 集めて時は過ぎた その行為に意味は無いと 彼らは言うけど 僕は目を閉じて 雪に咲く 花火のために祈った そして君のいる 星に来る 見知らぬ夜を想ったのさ 「世界を感じるすべが今、 僕らに無いとしたのなら、 死んだ魚の目に映る、 歪んだ光が真実だ。 それは冷たく鋭くて、 無慈悲に脳を刺すだろう。 これが映画の一部なら、 そろそろ終わりも近いかな?」 走り出した汽車の中で 誰かが本をめくる その瞬間汽車が揺れる 僕は外を見た 僕は手を組んで 夜に咲く ダリアのために祈った そして君のいる 星に降る 見知らぬ雨を想ったのさ 君は空を見て 傘をさす 夜の深さも知らずに そして雨が降る 駅前で 誰かをずっと待ってる 僕は止まらない汽車の上 最後の駅が過ぎ去る そして君のいる 星に来る 見知らぬ夜を想ったのさ
2.
取り残されたどこかの街で 明けない夜をずっと待つよ 描き続けた私の願い 覚めない夢をずっと見てた 闇の中流れたのは涙 さえない君は今日も歌う 神様この街に まぶしい朝日を見せてくれ お願いこの街の 夜よ明けてくれ どうか…どうか… 届かぬ声にしびれを切らし 君はギターを空に投げた 取り残された何処かの街は 明けない夜を今日も過ごす 壊れたギターを背にした君は それでも空に強く叫ぶ 神様この街に まぶしい朝日を見せてくれ お願いこの街の 夜よ明けてくれ 神様この僕に 明るい光を見せてくれ お願いこの街の 闇よ消えてくれ どうか…どうか… その時この街に まぶしい光が差し込んだ 全ての街角の 影が消えていく 光を浴びながら 全ての生き物が消えてく それでも君はまだ 祈りを捧げる どうか…どうか…
3.
君はまだ知らないね 世界の終わりを いつか来るその時を 僕は待っていた 「明日また会えるかな」 君は手を振って 僕の目を見ていたよ あの頃みたいに わからないことばかり 考える癖が いつまでも抜けなくて 困ったもんだな たぶんもう会えないな そんな気がするよ 僕はまだ歩いてる 君もいないのに 君と見たあの月が 懐かしくて 僕はただ空を見る 一人きりで あの頃の思い出が 胸に刺さる こんな日はなぜだろう 涙が出る 新月の夜 真っ暗な道 誰もいない 電話ボックス 時折通る 電車の音 車のライトが 僕を照らす 僕はまだ知らないよ 世界の秘密を いずれまたわかるだろう その時がくれば 「明日また会えるかな」 寂しげな君に 「きっとまた会えるよ」と 嘘をついたんだ 君と見たあの月が 懐かしくて 僕はただ空を見る 一人きりで あの頃の思い出が 胸に刺さる こんな日はなぜだろう 涙が出る いつか見たあの月を 思い出して 僕はまた空を見る 一人きりで あの頃の僕たちが 懐かしくて こんな日はとめどなく 涙が出る
4.
海の向こうで、誰かが泣いてる? それはあなたの、知ってる人? 空の向こうで、誰かが笑う? それは私の、知ってる人? 私の声 ここに響く あなたの声 今聞こえる 見渡す限りの瓦礫の山 くすんだ空から雪が落ちて だんだん全てを飲み込んでく 私は一人でそれを見てる 私の声 ここに響く あなたの声 今聞こえる 世界の何処かに置き忘れた ラジカセの音が懐かしいな だんだん記憶が薄れていく 私は一人でパンを食べる 私の声 ここに響く あなたの声 今聞こえる 見渡す限りの瓦礫の山 あなたの言葉を思い出した 「いつかは全てに終わりが来る」 私は一人で水を飲んだ 私の声 ここに響く あなたの声 今聞こえる
5.
僕らは少し ちぐはぐだった 君の言葉も 聞こえなかった わかり合えない ことがわかった 僕の言葉も 届かなかった 君のことを本当に 愛していると思ってた 終わりが来るとは 想像もしてはいなかった 僕のことも本当に 愛してくれてると思ってた 僕らはいつでも わかり合えていると思っていたのに とても静かな 時間があった 僕はなんだか 不思議だった 他人同士で 気遣い合って 嘘を並べて 顔うかがって 君のことを本当に 愛していると思ってた 終わりが来るとは 想像もしてはいなかった 僕のことも本当に 愛してくれてると思ってた 僕らはいつでも わかり合えていると思っていたのに 僕の気持ちを 伝えたかった だけど叶わぬ 願いだった 君の気持ちを 知りたかった だけど届かぬ 思いだった 君のことを本当に 愛していると思ってた 終わりが来るとは 想像もしてはいなかった 僕のことも本当に 愛してくれてると思ってた 僕らはいつでも わかり合えていると思っていたのに 君のことを本当に 愛していると思ってた 終わりが来るとは 想像もしてはいなかった 僕のことも本当に 愛してくれてると思ってた 僕らはいつでも わかり合えていると思っていたのに
6.
忘れないよ 君のことも 嘘をついた 僕の浅ましさもさ 謝ろうか どうしようか 意気地ないな 僕は本当に阿呆だ 忘れたかな 僕のことも 泥のついた 君の靴の裏もさ 謝るには 遅すぎるな どうしようか 僕はいつでも駄目だ 君の本音も 知らないままで 僕らは今も すれ違い続けるよ 僕の本音も 言えないままさ まるで壊れた 車のドアみたいに 何もせずに 時は過ぎて 意味のない 団欒は化石になった 忘れようか 君のことを できないよな 僕は本当に阿呆だ 君の本音も 知らないままで 僕らは今も すれ違い続けるよ 僕の本音も 言えないままさ まるで破れた 日記の端みたいに 君の本音も 知らないままで 僕らは今も すれ違い続けるよ 僕の本音も 言えないままさ まるで壊れた 車のドアみたいに
7.
感情 誕生 反抗 願望 存亡 暗礁 弾頭 干渉 誰かが死んだ翌朝に 僕らはテレビで知るのだ 僕らが死んだ翌朝も 世界が回っていること 死ぬことは妙に怖くて 不意に思い出してしまう 地球もいつか無くなって 何も残りはしないこと 僕らが消えた世界には 喜怒哀楽もないのだろう いつかみんなが知るはずさ 宇宙に愛はないことを 新聞に書かれてるのは 悲しい嘘だと言うけど それじゃ僕らの真実は どこに書かれているのだろう 未来のことが知りたくて 占いとかにすがっている 無駄なことばかりしてるな 僕らは本当に愚かだ 僕らが消えた世界では 絶望も希望もないのだろう いつかみんなが知るはずさ 宇宙に慈悲はないことを 「次のニュースです。 本日午前一時頃、音楽家の玉谷研太さんが、自宅で息を引き取りました。 死因は今のところ不明ですが、警察は自殺と見て、捜査を進めています。 玉谷さんは、長年『k.TAMAYAN』という名義でインターネットを中心に活動しており……」 誰かが死んだ翌朝も 僕は歌を歌っていた それが僕の仕事なんだ やらなきゃ僕が死ぬだけさ 生を望んだ人が死に 死にたがる人が生きてる 理不尽なのは承知だが 他に行くとこもないんだ 僕らが消えた世界には 喜怒哀楽もないのだろう いつかみんなが知るはずさ 宇宙に愛はないことを 僕らが消えた世界では 絶望も希望もないのだろう いつかみんなが知るはずさ 宇宙に慈悲はないことを 僕らが生きる世界には 喜怒哀楽が満ちている 死んだところで何がある? 君に聞いても意味ないか 僕らが生きる意味なんて はなからありはしないんだ それでも僕が生きるのに 理由を少しくれないか
8.
意味もなく この世界で 僕たちは 生きている 悩んでも わからないよ そんなもんさ つらい時は 僕のこと 頼ってよ 別に何も できないけど 苦しみも 喜びも 分かち合える はずさ 今日もまた 偉い人が 綺麗事 並べてる 僕たちは そんなものじゃ 救われない それでもまた 僕たちは この日々を 生きているよ 君が少し 幸せに なれたなら 僕は少し 嬉しい 意味もなく この世界で 生まれては 死んでいく 命って なんだろうね 答えはどこ? 君が少し 今よりも 幸せに 生きられたら 僕は少し 嬉しいな 叶うかな この願いが いつか

about

2019年で活動10週年を迎えるk.TAMAYANが、鏡音リン・レンとさとうささらを率いてお送りする8曲入りコンセプトアルバム。

TAMAYANの原点とも言うべき「電子音」「ミニマリズム」「バンドサウンド」「歌謡的メロディー」が融合し、2018年の音楽シーンに新たな可能性を提示する。

古参ボカロPがテクノサウンドにロックの魂を搭載した、珠玉の45分。

今、最も先進的なボーカロイドの音楽が、ここにある。

credits

released October 17, 2018

・k.TAMAYAN(全曲制作、ギター&ベース演奏)
・ゆいみ(ジャケットイラスト)

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about

k.TAMAYAN Ishikawa Prefecture, Japan

1992年石川県金沢市で生まれる。
2005年ごろから独学で音楽制作を開始。
2009年よりニコニコ動画を中心に「k.TAMAYAN」名義で活動を開始。動画視聴者から「手書きノートP」の異名を与えられる。
同年9月、小松市立高校の文化祭にてギターによる弾き語りで初のライブ出演を果たす。以降、高校・大学のイベントで弾き語りによるライブ出演を続ける。
2012年にはオリジナルバンド「終末時計」を結成し、筑波大学内を中心にライブ活動を開始。
2017年、終末時計を解散し、AMAX MUSICより「玉谷研太」名義での活動を開始。同年6月、鎌倉FMのラジオ番組にゲスト出演。

また、同年6月7日にAMAX MUSICより、シングル「21世紀の怪物」をリリース。
2018年5月15日より、Vtuber「渚乃奏」の運営を開始。
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